アイドル評論家

アイドルについてつらつらと評論します。(オタクはアイドル評論をするな)

君は推しの卒業ライブで涙したことはあるか?

個人的な話にはなるが、私アイドル評論家は、昨年京都から田舎に引っ越した関係で3月以来アイドル現場に行っていない。否が応でもアイドル離れしなければならない、そんな状況を迎えていた。

 

私の最後の推しメンと言っていいだろう、現在一般人である森田陽菜さんの卒業公演は2020年8月に行われたわけだが、以来推しメンを獲得するに至っていない。

 

大好きだった推しメンが卒業し、気持ちの面でもアイドルというコンテンツから離れていた。

 

という訳で、あれほどまでに愛していた「アイドル」という存在、コンテンツから私は離れてしまっている。

 

個人的アイドル楽曲大賞も、2021年は行うことさえ叶わない状態であった。櫻坂46「BAN」を度々聴いていた、その程度であるし、それ以外で摂取していたアイドルコンテンツとしては、毎週の「日向坂で会いましょう」「そこ曲がったら、櫻坂?」の視聴くらいである。(もっとも、この程度でも「アイドルオタク」として認識されるのかもしれないが)

 

というわけで、アイドル界にお金を落とすこともなくなり、アイドルオタクの片鱗すら薄れているような、そんな有様である。周りの人は、こいつがアイドル好きで、部屋の奥底にうん百枚のキモい顔したチェキを隠し持っているとは、到底思っていないはずだ。

 

しかし、アイドルコンテンツを摂取しないことはアイドルオタクマインドを喪失したこととは同義ではない。私の根幹の部分には、確かにビッシリと生え揃っているのだ。アイドルオタクマインドという名のときめき草が。

 

私事ながら去年から付き合っている彼女がいるのだが、アイドルが好き、などということはあまり言うべきでないし、そもそもアイドルコンテンツを摂取していないのだから言う義理など全くない。だが、時折漏れ出てしまうことがある。私の多くを構成しているアイドルオタクマインドが。

 

先日SASUKEに東村芽依さんが出演していた。彼女は私の(元)推しメンであり、2017年、2018年を中心に握手会に通い認知を得ていた存在だ。(誇らしげに言うな)

 

それを彼女と見た際に、つい口走ってしまった。しかも得意げに。「僕日向坂が好きで、この子が推しメンだったんだよね。」

 

東村芽依さんの良さを伝えられる自信がなかったため、当然嫌ではあったのだが、色々あってYouTube東村芽依さんのまとめ動画などを見せることになった。

 

「ふーん。他にも可愛い子がいるのになんでこの子なんだろう。って思った。」

 

 

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此奴はアイドルのアの字も分っちゃいない。

 

 

僕は「欅坂46全国ツアー2017真っ白なものは汚したくなる@神戸ワールド記念ホール」で見た、東村芽依さんの可愛さ、そしてパフォーマンスに心打たれたのだ。

 

そして握手会での彼女の気優しさ、よい意味でのマイペースさが好きだったのだ。

良くも悪くも頭は良くないけど、人の悪口とかは全然言わなさそうだし、実に平穏な心持ちで応援できる子だ。

 

更には、けやき坂46という最高のグループの中にいたことが何より欠かせない。

 

 

私は心の中で天文学的速さで捲し立てていた。アイドルが好きと言ったのは自分なのに。

 

 

そもそも君は推しメンの卒業ライブで涙したことはあるのか?涙を堪えてパフォーマンスする可愛い可愛い推しメン。一挙手一投足を愛していた推しメン。その涙に至る背景を深掘りすればするほど、その光景、記憶は色濃いものになるのだ。

 

卒業ライブ後の、特典会の最後で互いに流した涙。交わした会話。忘れがたいものがある。私は彼女の本名を知らないし、彼女も私の本名を知らない。それでも、一生を通しても大切に守り抜きたい記憶なのだ。

 

 

このように私は、自身の中に内包されている、忘れかけていたアイドルオタクマインドを再確認するに至った。

 

普通の感覚であれば、非オタク的な生活に復帰したのなら、過去のオタク記憶は忘れても良さそうである。正確には、もっと他の記憶を大切にすべきである。

 

ただ、私は、過去のアイドルオタクに精を出しまくっていた自分を肯定しているし、当時の記憶1つ1つが自分を作り上げた重要なピースであると捉えている。

 

今でも出来ることなら森田陽菜さんにお会いしたいし、タイムスリップしてもう一度アイドルオタク人生を満喫したいとすら考える。

 

サブカルチャーの1つとしての「アイドル」は、常に良いものであってほしいし、決して凋落してほしくない、そう思うのである。

 

 

そんな結局アイドル好きの私であるが、昔から応援していた日向坂46の3周年ライブが遂に東京ドームで行われるとのことで、「久々にオタク活動しますかね...」と重い腰を上げようとしている。

 

ついでになんキニ!あたりも見れたらいいな。髙橋瑞希さんが好きなので。

 

以上、一生キモオタクでした。